本当は苦しまなくてもいいのに苦しむ人へ

水面に浮かぶ女性 エッセイ
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整体師として23年、カウンセラーとして7年活動している。
その間に、沢山の人の苦しい話を聴いてきた。

僕自身も、過去に悩んでうつ病になったこともある。
あの時は苦しかった。
あのような思いは二度としたくない。

僕自身のケースもそうなんだけど、苦しまなくてもいい状態なのに苦しんでいる人が多いと感じる。
僕自身のことを振り返るとき、どうしてあんなに苦しんだのか、と思うことがある。
もちろん、原因はいろいろあったのは自分でもわかっている。
だけど、すべて、僕の捉え方の問題だったし、僕の弱さや未熟さが原因だったんだと、今ならそう思える。

僕は、かつての僕のように、苦しまなくてもいいのに苦しんでいる人に、苦しまなくていいということに気づいて欲しいと思っている。
あのような苦しい思いをする人を、一人でも減らしたいと思っている。
そして、人生を謳歌して欲しいと願っている。

そのために何をすればいいのか。
日々、そのことばかり考えている。

自分を苦しめているのは自分だった

苦しむ必要が無いのに、または、本当は恵まれているのに、それでも苦しんでいる人は、自分で自分を苦しめている人だ。
かつての僕がそうだったように。

そのことに気がつくことができれば、苦しみから抜け出す糸口が見えてくる。

自分で自分を苦しめているのだから、自分で自分を苦しめなようにすればよいからだ。
自分のことなのだから、自分でコントロールできるはずだし、逆に言えば、自分が自分を苦しめることをやめなければ、苦しみから逃れることはできない。

全ての思い込みを手放してシンプルに考える

自分を苦しめているのは、数々の思い込みだ。

自分は無能である、間違いを犯してはいけない、未熟であることは悪いことである、完璧を目指さなければならない、人に迷惑をかけてはいけない、人に助けてもらうことは恥ずかしいことである、自分ですべて解決しなければいけない、他人より優れていなければいけない、成長し続けなければいけない、全力を出し切らなければいけない、好きなことばかりしていてはいけない、仕事は苦しくてもやらければいけない、逃げてはいけない、負けてはいけない、諦めてはいけない、怠けていはいけない、馬鹿にされたくない、嫌われたくない、期待にこたえなければいけない、人を裏切ってはいけない、嘘をついてはいけない。。。

書き出したらキリがないくらい、自分を苦しめる思い込みは沢山ある。
でも、これを全部手放して、ゼロからシンプルに考えてほしい。

人生に正解なんてない

人は何もでいない赤ん坊として生まれてくる。
人はミスを犯し、失敗を犯し、そこから学びを得る。
色々な経験をしながら、できないことができるようになっていく。
歳を取り、できないことが増えていくにしたがって、経験も増えていく。
やがて死を迎える。

持って生まれた能力も、体質も、性格も人それぞれ。
得意なことと不得意なことがあるのは当たり前。
誰一人として同じ人はいない。
人は一人では非力すぎて生きて行くのが難しかった。
だからこそ、みんなで力を合わせて、知恵を出し合って、助け合って生き延びてきた。

体調が悪い時もある、機嫌が悪い時もある、いつもいつも聖人のようにはいられない。
ズルい考えが頭をよぎることもある。
性格が合わない人がいる。相性が悪い人がいる。
一方で、気が合う人、親しい人がいる。
全ての人に好かれることはない。
全ての人に嫌われることもない。

死は避けることは出来ない。
いつそれがやってくるかはわからない。
親しい人とはやがて別れなければならない。
それはとても辛い事だが避けられない。

でも、人生とはそういうもの。
人間とはそういう動物。
その中で、いかに楽しく生きて行くか。
正解なんてない。
自分が考える楽しい生き方を追求すればいい。
なにも苦しい生き方を好んでする必要はない。

カウンセリングを受けてみてほしい

わざわざ苦しまなくてもいいのに、苦しんでいる人を楽にしてあげたい。
楽しい人生を歩く人を増やしたい。

僕の願いはそれだけなんだよなあ。

もし、自分は自分を苦しめているのではないか、と思ったら、ぜひカウンセリングを受けてほしい。
自分の考え方や捉え方を見つめ、それを修正するのに役に立つと思う。
それが、カウンセラーの仕事だからだ。

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